昔のノートから
高校時代
*************
1977年 16歳
命のうつわがある |
創作です 長くて暗いから眠らないでね(笑) ************* 町にひとりの女がいた ************ 私に必要なものは何だったのか?ユニコーンはまた思う |
↑むりやりなお話ですが
中3、高1の間の春休みの作品です
過渡期でしてバージニティーというものについて
真剣に取り組んだ のでした
時代も動いていたんですね
女も社会に出始め
その前には女性絡みの社会運動などもありましたから
価値観の変化は当然閉鎖されていた性の話にも波及して
15歳の私は思いました
バージニティーとは?
体の問題なのか?心の問題なのか?と。
ちなみにクソまじめな中学時代
(学校もまじめな時代だった)でした
んでも・・・高校はヤンキーな公立で 笑バージニティーとは?今も結論は出ませんが
心が基本だけど
体は心と密接にリンクしている・・・ってトコかな
私たちは何に絶望しているのだろう
私たちは何に怒っているんだろう
私たちは何に反抗しているんだろうタバコや酒が何をしてくれるんだろう
答えが見つかるわけじゃない
自分の殻を汚す事でいったい何が見出せるんだろう?
大人は大きらいだ
でも嫌いと連呼するだけの私たちももっと嫌いだ大人がハイエナの集まりだというのなら
私たちは? 私たちはきっと・・・・・・・*************************
うーん。何を書きたかったのか「大人がハイエナ」はわかるとして
私たちは・・・の所を当時の私が何だと考えていたのか
知りたいのですが(笑 私がわからなきゃあなたもわかりませんね)
ハゲタカとか考えたけどちがう・・・うーんもっと非力なモノだと
思うんです。ボウフラ?(笑)ちなみにムスコはこれを見て
「ボクは犬だと思う」だそうです。私の第2:うじ虫 第3:カラス
なんで害虫ばっかり(笑)16歳 高校ですね。ヤンキーな学校でしたのでマジメな私でも
まあ酒くらいは・・・笑 今ならさしずめコギャルファッションに
なっていたんでしょうか?あっはっはヤンキーもコギャルも勘弁して。
(これまた長いぞ)1978年 17歳 黒の創世記 エゴの原点
それは・・・いつやって来たか わからない
ある日の事。私が目覚めると 頭の中で何かが言った
「オハヨウ」
そして少しづつだが それは確実に成長していったあんた どこから来たの?」私が聞くとそれは答えた
「君と同じ所から」
私の内部(なか)で私以外の知性が生息している
それは 自分が一つの小宇宙だと自覚しただけで
何ら恐怖も不安も無かった
私は心から楽しんでいた。自分の中の客人と
その器である自分の精神を・・・ある日そいつが言った「君はカミサマなんだね」
私はそいつの様子がおかしいと思った。苛立っている
「ボクは不安でたまらない」そいつは言う
「君は不安じゃないの?」私は黙って聞いている
本当はそいつの言葉の一つ一つに快楽を感じていた
私の中の不安の部分は彼が持っていった そんな気がした
「君は カミサマなんだ」そいつがまた そう言った
「ボクは君と同じ所から来たけれど 向う所は違うんだ」
「ボクは君がそう望めば消えてしまう存在なんだ」彼は私 私の作った 私の望んだ幻
けれど 幻であっても彼は彼 私の中の異界の人
私は彼が必要で 彼は誕生した それなのに何故彼は
不安と言うの?私は彼を放しはしない 存在を望み続ける彼は続ける
「知っている?愛すると言う事を」私はゆっくり口を開く
「知ってるよ」彼は冷たい感じで笑みを浮かべこう答えた
「いいや 君は知らない。君は自分しか見ていない
君の宇宙には自分しか住まわせないんだ だから・・・
ボクは知っている 君がボクに飽きてボクはいなかったという
存在になる事を。君は自分だけを愛している」
私は怒りに震えた 愛?アイ?
そんな物私には 私の宇宙には要らない
だけど 私は彼を 彼と言う存在を受け入れたじゃないの!
それなのに私に言うの?愛を知らないと?私は怒りに任せ言った「あんた何か知らない!」
私の中で彼の存在感が薄くなる 消えてゆこうとする彼
急に襲う不安 私は叫ぶ「行かないで!」彼は微笑む そして言う「うたを教えてよ」
私は答える「忘れちゃった うたうと言う事も うたも」
越えた・・・越えてしまった私はとても悲しかった
いつからそうなったのか どこを越えたのか
それすらもわからないのに
越えてしまった自分が悲しかった彼は最期の言葉を言った
「君はボクをエサに太ってゆく豚だよ 君は自分が宇宙だと
思っている。どうしてそう思うかわかるかい?ボクだ
ボクが君の従者でいるからさ。ボクがこうして君の中に
いるならそれだけで君がカミサマになっているんだ
ボクはなに? ボクは君のただの付属品なんだ」
言葉は鋭いのに私の心を傷つけはしなかった
彼が私を「愛している」のを感じたから私は初めて彼の悲しみも知った
生まれた時から彼は いやそれ以前に 運命から与えられた
従者と言う鎖を解く事はなかった
私が勝手に望んだ「存在」 私が勝手に消す「存在」
私は彼の存在で優越感にひたり そして不安を消していた
私は泣いた いや 泣いたんだと思う
自分の愚かさを悔やんだわけではないでも・・・・・泣いた
サヨナラ 彼はいない もう いない彼は私 私だった 私の「不安」だった
私は人を愛する事は まだできない
でも自分を愛する事は知った
人を愛したい。自分と違う世界で 血を流しても。
人を愛する事ができるだろうか?未熟な私でも・・・
でも・・・きっと出来る
だって自分を愛せない者に人を愛せるはずが無いのだから何故「あいつ」がやって来たのか
私がそう望んだのはなぜか 答えは見つかるだろう
たぶん私が人を愛したいと願っているから
そして・・・いつか誰かを愛した時その人に見るだろう
「あいつ」の幻を・・・・・・*********************************************これは文芸部の文集用に書いたのですが、あまりにも
前向きなエンディングに当時の私は反発して(自分に反発 笑)
文集バージョンは全然違う悲惨な中味でした
設定も言葉も違うしエンディングは「愛は要らない ムダ」と
切っちゃうんだなこれが(笑)多重人格と言う概念がまだ浸透
していなくてそういう意味でなく、心の葛藤劇として書き
文章は稚拙であるけれど部員の反応も賛否あったし
印象的な作品でした。長くてごめんなさい
暖かい文章に触れ、前向きもけっこういいなあと思った次第です
(やっぱネットはサイコーっす!そこのあなた!せっせと!)
1978年 17歳ドッペルゲンガー
そこに一つの幻を見る もうひとりの私 もうひとりの自我
身体を 大地を 空間さえも 突き抜けてゆく
放射状のそれは あるものには生気を与え あるものには絶望を
あるものには死を そして異界へ消えてゆくあれは何 あれは命 あれは心 あれは涙 あれは怒り
いいえ、あれは悲しい幽霊
この世のどこにも存在しないもの 概念さえもない
悲しいか? 淋しいか?とたずねてごらん
きっとそれはこう答える・・・「いいや、私は悲しくない 淋しくも無い
何故なら 私は存在しないものだから・・・
この幻の世界や幻のあなたと同じように・・・・」************************************************
私の高校の教科書で唯一残っている「倫理・社会」の中から
出てきた1枚のメモだ。ドイツ観念論のページだった
何でやねん?見ると一本のアンダーラインがあったカントの 自律としての自由こそ真の自由であり
こうした自由を離れて道徳行為は成り立たない
の一文だった。自分が残したアンダーラインをたどると面白い
私は試験に出るから、なんて理由でラインは引かない
興味ある部分だけ自分勝手に引く(数学など苦手科目は別 笑)
だからその時の自分の思想が写真のように残る・・・・
(もちろん4時間目らしく 腹減った何ていうのも書いてある)
1978年 (17歳)若いって事はどんなことだろう
その真中にいるっていうのに よくわからない
ある人は言う 若いって事はいい
過ぎてからそういうのは 妬みだろうか?明日があることに対してのシットだろうか?
それとも・・・
あわれみだろうか?
明日道が崩れるかもしれない事への・・・人にはきっと資質があるんだろう
それは俗に天性とかいうモノで 生まれる時に
祖先から引き継いだ動かしがたい現実私の「それ」は?私の好ましい「明日」は?
答 それがわかるなら迷う事はない
それは充分わかっていると思っていたのに
私は求める たったひとつの答えを(妬みって面白い
だって もしかしたら すごく必要な感情かもしれないもの
だって 妬むっていう感情は
その人を随分と高めてくれそうなんだもの
早く!と誰かが言う
速く!とまた誰かが言うそうか それはあたし あたしの声だ
そう気付いて 驚く
私がいっぱい・・・時間がない ううんちがうよ
時間はある でも あ・た・しのいられる時間がない
そう それなら正解だからたくさんの私がこうして出来てしまい
何かしろ!とささやく
なのに 私は動けない あたしは動けない
この場所から移ったら どうなってしまうかわからない
その恐怖があたしを縛っている
それを私はじっと見ている
黒が好き
控えめできれいだから
黒が好き とても好き
夢を見た
自分の弔いのユメを・・・
氷の棺に横たわった自分を
色々な人が見下ろしている
みんな同じ顔をして 同じ言葉を言う
「かわいそうに」
塗り込められた魂は
そのまま 一緒に固まってしまうのだ
自分をコントロールできない私
それはとてもはがゆい事だけど
内心とても喜んでいる
そう 私は
わたしにも コントロールされない自分を
とっても喜んでいる2001年39歳 現在これを↑読むと・・・
十代は考える事がたくさんあった気がする
それは今の自分の何十倍、何百倍なのか
見当もつかないが
考える事イコール生きる事であった
今の自分は?いや、変わったんじゃない
キカイの性能が落ちただけだ
スピードや容量が減っただけで
中味はなにも変わっていない変わりたくないので
そう希望しているだけかもしれないが
良い方向へ 良き自分へ
変えてやると神が言っても
私はきっと断ることだろう
悪しき自分 自分の闇
失敗ばかりの間抜けな自分
全てが自分そのものだから・・・でも人の色は単色でなく
色々な色が混ざり合う混色である
その色彩や透明度 濃淡などなど
同じカラーはない自分の色を大事にしよう
世間にもまれても
褪せる事がないように・・・
アクマっていうのは
とても刹那的でうつくしい と 思う
すべてものごとを 利己的に処理するって
ナカナカむずかしいことだからアクマっていうのは みなが言うほど
悪い奴ではないと 思う
少なくとも 私よりは・・・・・・
白い仔猫 淋しい人への童話(1978年 17歳)
アッちゃんはいつも思っていました「猫になりたいなあ」
アッちゃんはおばさんの家に住んでいて、おばさんは
亡くなったアッちゃんのパパとママの代わりなのです
おばさんはとても大切にしてくれました
暖かい部屋、おいしい食べ物・・・でもアッちゃんの心は
いつも淋しさでいっぱいでしたなぜかというと、おばさんはひとりぼっちになってしまった
アッちゃんを傷つけないようにとアッちゃんを壊れ物のように
扱って、決して心をぶつけてこようとしなかったからです
おばさんは、そんなあっちゃんの気持ちを知りませんでした
だからいつも淋しそうなアッちゃんを見てよけいに気を
使っていたのです。本当は怒ったり抱きしめたり、ママのように
して欲しかったのに・・・すれ違いはふたりから笑顔を取り上げてしまいました。
だからアッちゃんは思っていました
「猫になりたいなあ」
猫ずきのおばさんはたくさんの拾った猫を飼っていて
家はそんな猫たちでいっぱいでした
おばさんは猫たちには、頬ずりしたりひざに乗せたり
また、イタズラするとお仕置きしたりします
アッちゃんはそんなふうに、おばさんが心を開いて接する
猫たちがうらやましくてたまりませんでした
アッちゃんは夜ベッドに入る前に神様にお祈りをしました
「一番かわいい猫にして下さい」アッちゃんとおばさんはすれ違ったまま、月日が流れていきました
アッちゃんはおばさんの背を追いこし、おばさんはそんな
アッちゃんと反対に年を取り、いつしか頭に白いものが混じるように
なりました。おばさんは少しづつ体が弱くなり
とうとう寝たきりになってしまいました日増しに弱ってゆくおばさんに、アッちゃんは何もしてあげられず
おばさんが早くよくなるように、と祈るばかりでした
しかし、アッちゃんの気持ちとはうらはらに、おばさんの具合は
悪化してゆきました「アッちゃん」苦しそうな息の下からおばさんはアッちゃんを
呼びました。そしてアッちゃんの手を取ると言いました
「アッちゃん・・・ごめんね」
おばさんは静かに目を閉じました。もう目を覚ますことはないのですごめんね・・・そう言ったおばさんは、最期まですれ違った自分と
おばさんの心を思うと悲しくてたまりませんでした
本当はふたりとも、とっても好きだったはずなのに・・・アッちゃんの目から涙がこぼれ、床に小さな水溜りを作りました
パパとママがそうしたように抱きしめて欲しかったのに
甘えたかったのに、それも出来ないままどうして逝ってしまったの?
アッちゃんは心の中で言いました
そして、おばさんの横にひざまずき、ぽつんと言いました
小さい頃言ったのと同じように・・・
「一番かわいい猫にして下さい」窓から見える空はとても高く、秋が深いのがよくわかります
風の吹き過ぎてゆく小さな部屋には、静かに横たわるおばさんと
おばさんの枕元で鳴いている白い仔猫だけで
アッちゃんの姿はどこにもありませんでした Fin******************************************************
高校の文化祭の文集用に作ったものですが、実はある同級生が
養女だとわかって、悩んでいたというエピソードから
彼女の発案で書いたもののでした
1978年 17歳生きる事を恐れて死を選ぶよりも
生きる事に潰されながらも、なお生にこだわる人が強い人
私の名を呼ぶ それは誰?
母でもなく、友でもなく、遠い霧の中からかすかに聞こえる声
いつか私は知るだろう その人の事を
そして私は生き続ける 生を恐れながらも 生の意味を探しながら
木霊深い山の中で私が言う「私はだあれ?」
それは答える「お前は私 私はおまえ」
私が 世界に満ちている
世界に 私だけがいる 私がいる 私たちがいるならば世界は きっと 何の意味もない
人を求めてさまよう魂が 行きつく所は 遥かな孤独の街
だから私は木霊はきらい
人が生まれて死んでいく それはいつも孤独な事だと
教えるのだから・・・******************************************************
信じようか? 人を
信じようか? 自分を
それとも 何も信じないで 全てを捨てて ウソだけで
生きてゆこうか?何が恐い? 何が怖い? 何がコワイ?
そう傷つくのが恐い 人の痛みが 私にも痛いのは
やさしいせいじゃない 私はやさしくなんかない
でも・・・・・やさしさの仮面を取って 自分を信じて
人も信じて その一歩が恐い↑17歳 いやー、去年か(笑)これは今でもわかる気がします
自分の中で一進一退を繰り返すような場面で
自分をどこまで信じていけるか、他人をどこまで信じられるか
常に判断は難しいと思うから・・・一番最初の文は、男を待っていると言う事ではないですよ(笑)
それは神とか運命とか、自己探求だと思います
って自分で書いたのにうん十年も経つと怪しいけど(笑)
高校二年
時々、自分が存在している所を、確かめたくなる この空間のどこかに、自分の魂があるのだと 叫んでやまない、人形のようないま、 それを求めて、限り無い時間の中を、漂い続ける 無力さを認めることは 自己を信用できない事だと、わかっている。 それなのに、心のどこかでは、言い続けているのだ わたしには何も出来ないと。 |
お父さんに会った わたしが彼をそう呼ぶのが不思議 わたしは父の子 父の子 今日ほど自分を引き裂いてやりたいと |
泣いて,泣いて,忘れてしまいたいと思っても出来ないの 「強情な子!」 死にたかったけど死ねなかった いつだって泣けなかった. あの時も,あの時も,私は泣けはしなかった・・・ |
自分自身を 他の圧力によって 決して人間は力を恐れてはいけない だから決して 私は負けはしない |
私が生きている事は,人々にとって善なのか悪なのか? ならば,私はこれからどうすれば良いだろう 死ぬ事は出来ないし,生きる事は尚むずかしい 神は私に何をしてくれただろう? 自分の生の意味を決めるのは自分 |
夜中が好きだ. お元気ですか?誰にでもなく手紙を書いて,捨てた |
Rと大ゲンカした 彼女と話すのは大好きだ |
悲しいことしか考えられない人が嫌い 胸の中の苦しみを わたしはどう? |
大人になる前にやっておくべき事 (注:なんか当たってます |
全ての人間達へ 警告としての序章 |
エンド・マーク もう終わりだと思って |
人間の定義 生まれたばかりのホモ・サピエンスはいわゆる人間で 狼に育てられた少女 以上はわたし独自の性善説である きっと、人間が滅びてしまった後でないとわからないのだ |
最近になって,時の速さに気がついた。 |
何も聞こえて来ない暗い壁の向こうで 人間は本来そのように生まれついた。 芥川竜之介「河童」 人間がないものねだりなのは |
かなりセンチメンタルな気持ち ************* 重すぎた箱舟 盗作 もうすぐ嵐が来て何もかも沈んでしまうぞ この船は軽い者たちしか乗る事はできない しかし,軽い「夢」という生き物たちが しばらくして洪水が起こり この世には,だあれもいなくなり |
地平線の彼方(1978年 17歳) |
気持ち悪いとか、蛇が好きなの?とか当時言われまくりまして
共感者がほとんどいなかったというボツ作品ですが
私個人は非常に気に入っていたものです
運命を受け入れる事 運命を切り開く事
その選択さえも 人はできると思っています何の心配もない幸福というものを 今受け入れても
それは自分の「本当」ではない・・・そう思います